【Premiere Pro】「言う」と「いう」、「時」と「とき」どっちを使うの?テロップでの「話し言葉」と「書き言葉」

2022年7月1日

動画編集のお仕事を始めて1年以上経ちますが、毎回悩んでいることがあります。

例えば「そう言う風に」と「そういう風に」と「そういうふうに」は一体どれが正解なのでしょう?

他にも迷うことが多いのは「そんな時」か「そんなとき」

迷うところですね。

迷ったときは「クライアントに聞く」が基本だと思います。
特に固有名詞で使われている言葉などは一般的な使い方とは異なることもありますので確認が必要ですし相手からあらかじめ指示があることもあります。

しかし毎回悩んで調べているのも時間がかかるので(毎回調べていました)よく使うものをここに残してみたいと思います。

今回調べるのに使ったのは「チャレンジ小学国語辞典」普通はこういった解説では「広辞林」や「 広辞苑」といった辞書を使うところでしょうが、我が家には「チャレンジ小学国語辞典」しかなかったのでこちらで調べてみたいと思います。

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1「言う」と「いう」使い分け

「言う」と「いう」をこの「チャレンジ小学国語辞典」で調べてみましたが、とても分かりやすく書いてありました。

「言う」と「いう」

①ことばで表す。話す。例)お礼を言う。
②一般にそうよぶ。例)田中という人。
③音を立てる。例)机がガタガタいう。
④(「こう」「そう」「ああ」などのあとにつけて)そのようすである。
 例)そういう危ない場所で遊んではいけない。
⑤(「…という…」のかたちで…は全部。
 例)大売り出しで、店という店は人でいっぱいだ。

株式会社ベネッセコーポレーション「チャレンジ小学国語辞典/2008第四版新デザイン版/P.45」より抜粋

さらに

使い方

②から⑤はふつうかな書きにする。

株式会社ベネッセコーポレーション「チャレンジ小学国語辞典/2008第四版新デザイン版/P.45」より抜粋

とあるではありませんか!!

すっきり解決です。

「言う」誰かが言った言葉は「言う」
「いう」それ以外

で良いかと思います。

「所」と「ところ」

ところも毎回悩みます。

「所」と「ところ」

①場所。(例)日当たりのよい所。
②住所。(例)お所と電話番号を教えてください。
③地方。(例)所のより雪。
④部分。(例)汚れた所をふく。

⑤場合。(例)今日のところは、遠慮します。
⑥ちょうどその時。最中。
 (例)出かけようとしたところに客がきた。
 (例)今、食事をしているところだ。
⑦範囲。程度。
 (例)わたしが知っているのは、こんなところです。
⑧点。 (例)きみの優しいところが好きだ。
⑨状態。(例)姉のおこったところを見たことがない。
⑩ことがら。
 (例)ほんとうのところをはなしてください。
⑪…..したら。
 (例)みんなに聞いたところ、一人だけ知っていた。

**********

⑤~⑪はふつうかな書きにする


株式会社ベネッセコーポレーション「チャレンジ小学国語辞典.2008第四版新デザイン/p.736」より抜粋

つまり「場所」は「所」でそれ以外は「ところ」ということですよね。

このように辞書で引いてみると確かにと思うのですが、テロップつけてるときは迷ってしまいます。

「事」と「こと」

「事」と「こと」

①ことがら。事実(例)大した事ではない。
②出来事。大事件(例)事が起こる/事に備える。


③仕事。    (例)自分のことは自分でする。
④経験。記憶。 (例)聞いたことがある。
⑤習慣。    (例)毎朝体操することにしている。
⑥値打ち。効果。(例)勉強しただけのことはある。
⑦必要     (例)急ぐことはない。
⑧…という話。うわさ。(例)よろしくとのことでした。
⑨訳。事情   (例)そういうことですか。
⑩すなわち   (例)私 こと シャーロックホームズは…。

**********

③~⑩はふつうかな書きにする。
①②もかなで書くことが多い

株式会社ベネッセコーポレーション「チャレンジ国語辞典.2008第四版新デザイン版p376,p377より抜粋

この「こと」もいつも迷っていましたが、事実、事件、出来事以外はひらがなで良いということですね。

「時」と「とき」

次に迷うワード「時」と「とき」

「時」と「とき」

①時間
②時刻
③そのころ/時代
 (例)子どもの頃の写真。
④機会
 (例)次の時を待つ/。良い時に恵まれた。
⑤期限
 (例)本を返す時が過ぎていますよ。
⑥季節 (例)時は春

⑦場合
 (例)雨のときは、遠足を中止します。
⑧話題になっている時期
 (例)時の政府

**********

⑦はふつうはかな書きにする

株式会社ベネッセコーポレーション「チャレンジ小学国語辞典.2008第四版新デザイン版P.730」より抜粋

「時」時間、時代、時期などは「時」
「場合」と言い換えられるときは「とき」

「無い」と「ない」

これも毎回迷う言葉のひとつです。

「無い」と「ない」

①物が存在しない。見当たらない。
 (例)雲のない空
②持っていない。
 (例)お金がない。
③足りない
 (例)信用がない。

**********

ふつうかな書きにする。

株式会社ベネッセコーポレーション「チャレンジ小学国語辞典/2008第四版新デザイン.p755

ということは「ない」は全てひらがなで良いということ?

そこで調べてみると分かりやすく記事にしてくれている方がいらっしゃいました。

こちらの記事で紹介してくださっていますhttp://「ない」と「無い」漢字とひらがなの使い分けをやさしく解説 / https://www.mamechips.com/archives/1226

「行く」と「いく」

「行く」と「いく」

①目当てのところに向かって進む。
 (例)学校へ行く/デパートに行く。
②通り過ぎる。(例)道を行く人。
③遠くへ去る。過ぎる。
 (例)行く春を惜しむ。
④その場からはなれる。
 (例)そろそろ行こうか。
⑤ある場所に何かが届く。
 (例)正式な知らせがいくと思う。
⑥年をとって成長する。
 (例)年のいったおばあさん。
⑦行われる。
 (例)実験がうまくいった。
⑧望んだ状態になる。
 (例)満足がいく。
⑨(「…ていく」の形で)だんだん…する。引き続いて…する。
 (例)空が晴れていく。/生きていく。

**********

⑤~⑨はかな書きにする。

株式会社ベネッセコーポレーション「チャレンジ小学国語辞典.2008第四版新デザイン.p51」より抜粋

まとめ

同じように迷っている方の参考になればと今回はご紹介しましたがコンテンツによっても違うと思いますし、クライアント様によっても違うと思いますのでそれぞれ使い分けてみてください。

まずは迷ったら「クライアント」様に聞きましょう。

わたしも動画編集しているわりに詳しくないのでこれからも調べつつ少しでも修正を少なくするようにやっていくつもりです。

そしてまた迷って調べて分かったらここに追加していきます。

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今回あらためて辞書の素晴らしさを再認識いたしました。
今回知りたかったほとんどのことが書いてありました。

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「そんな風」「そんなふう」が辞書には載っていなかったので調べてみるとこのように分かりやすく記事にされている方がいたのでご紹介します。

こちらの記事では「そんなふう」のほうが読みやすいということが書かれています。

つまり冒頭で私が迷っていた「そういうふう」はすべてひらがなが読みやすいということですね。

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